どうしたらいい?英語でのパーティーの乗り切り方!

雪ですね。雪が降るとセンター試験を思い出します。私が受験する年は前日に雪が降って、当日に凍った雪を避けながら会場まで向かった記憶があります。ちなみに会場の下見を怠ったものの、行く途中に幸運にも同じ高校の生徒を見つけ、ひっそりと後を付いて行ってなんとかたどり着いたことを覚えています。今日は雪についてのエントリーです。
間違えました。今回は英語でのパーティーについてのエントリーです。もし英語のパーティーで苦しい想いをしている方がいましたら、是非参考にして頂けますと幸いです。
パーティーの機会は突然訪れる
それは、初海外出張の台湾で起きました。
英語でのミーティングを終え、握手を交わし、今日の戦いは終わりと思った次の瞬間。
「ところで今日〇〇ホテルでパーティーあるんだけど、来るよな?」
えっ?
ほっとした次の瞬間に英語の戦い延長戦のゴングが鳴るわけです。
予定されていない会食が入ると私のスピーキング力だとまだまだ動揺してしまいます。正直、ミーティングが終わった時に「よし、今日はこれで終わりや。やっと先輩からも解放されてリラックスできるわ~」とか思っているところの特大パンチです。正直しんどいです。
しかもただの会食ではなく、パーティーとなると不特定多数(会ったことない人含む)のネイティブや英語上級者が相手となりますので、会話スピードも速く、一緒に行動している先輩が他に行ってしまうと、どこに行けばいいか分からなくなったり、完全に蚊帳の外になってしまいます。
きっと私ぐらいのスピーキング力であれば、多くの日本人が同じような経験をしているのではないかと思います。あの蚊帳の外の感覚は何とも言えません。恥ずかしいというか情けないというか、何度も何度も大して腹も減っていないのに用意されている料理を時間をできるだけかけて取りに行き、時間を稼ぐのはいいものの、自分の陣地からほぼ動かず、小さな範囲からほとんど動くことはない、あの不思議な時間は何とも悲しい気分になります。
上記台湾出張におけるパーティーの際も、集団の中ではニコニコ相槌を打つだけ、スピード早すぎて会話について行けず、始めは業界の話をしていたはずなのに気付いたら「あれ?なんでこいつら選挙権は18歳からあるべきか20歳からであるべきかの議論してるんだ?」とかいう完全置いてきぼりモードになってしまったわけです。今思い出しても本当に意味わからないです。
外国人は日本人と比較して周りの状況など気にしてくれませんので、話に入れていない若造日本人が集団の端っこにいても、「今のはこういう意味だよ」なんてわざわざ解説してくれることは稀です。ましてや気を遣ってパーティーを楽しめているか気にして話しかけてくることなどほとんどありません。
2時間のパーティー中ろくに話すこともできず、絶望的疎外感を感じた私は、次回こんなことあっても困るな~と思い、英会話の先生やネットの情報を基に対策を立てました。私と同じように英語パーティーで苦しんでいる皆様には少しでも参考になるかと思います。
英語パーティーに必要な対策
私が行っている対策は大きく以下の3つです。
- 自分に関する話を50文考えておく
- 相手と話すときは自分の得意な話題に持っていく
- 集団にいるときは1対1で話す
一つづつ見ていきましょう。
自分に関する話を50文考えておく
まずはパーティーが始まる前に準備しておくこと。
これは元グーグル日本法人名誉会長の村上憲郎さんの記事を読んだのですが、
村上さん曰く、
「自分および自分の関心事で100の英文を考えておけば、2時間くらいのパーティーなら乗り切れる」
とのことです。
100の英文を考えておけば、2時間自分の話をし続けることができ、その話題について質問をされるうちに段々洗練されていくというのが村上さんの持論でした。
私はこの記事を読み、100は難しいのでとりあえず50考えることとして、笑
台湾出張後にリスト化しておきました。
内容としては自分の出身や趣味など簡単なことから、日本語でなら話せる自分の「お決まり」のネタを英語で言えるように準備をしました。笑
100といわれるとなかなか難しいですが、50であればなんとかリスト化できると思います。一般的な内容でも多くの事柄を挙げることができるかと思います。特に家族の話題なら自虐などいわゆる「ウケる」内容も話しやすいし、親しみを持ってくれたり、違う文化の話に繋がることがあるため相手も興味を持って聞いてくれることが多いと感じました。
そのため、このリスト化で簡単な方法は、家族の話題を多くストックしておいて、それについて質問されたりするうちにどんどん洗練されていくという方法だと思います。
相手と話すときは自分の得意な話題に持っていく
これは上の話とも繋がりますが、基本的に英会話は、自分の知ってる話題かどうかによってリスニングの精度に大きな差が生まれます。(誰もが経験するかと思います)
そのため、「できるだけ自分の得意なトピックで話す」ということが重要です。
ネイティブや英語上級者との会話になるとどうしても主導権を握られますが、そこをどうにか自分の話題に持っていくことが重要です。
ちなみに私が使う魔法のワードは
By the way,
です!シンプル!!笑
パーティーで話していると、全く知識がない話に持っていかれたりするので、この魔法の言葉が役に立ちます。例えば上の例とか、もう全くわからない話になってしまったときになかなか有効です。例えばよくわからない話になったら、
「Ah-ha, sounds good!!」とかテキトーにわかってる風に持ち込み、話題がきれたっぽいなと思ったら、
「By the way, regarding baseball…」
とか、無理やり自分の得意な話に持っていくのです。笑
これでその場をなんとかしのぎ、自分の得意な話題に持っていくというテクニックはなかなか有効です。私自身めちゃくちゃ使ってます。この前は全くよくわからない映画の話になった時に、By the wayを使って自分の部長がいかに大食いかの話題に持っていくことができました。こちとら必死ですから、してやったりです。
皆さんも是非、このテクニックを取り入れてみてください。大方の悪状況は脱することができると思います。笑
集団にいるときは1対1で話す
これは英会話の先生から頂いたアドバイスです。
パーティーで悔しい台湾出張の後に早速感想を求められて、集団で蚊帳の外だった話をすると、
「まだネイティブ同士の会話についていく力はないから、そういう時は1対1に持ち込め。そうすればちゃんと話を聞こうとしてくれるし、スピードも合わせてくれるはずだぞ」
おー、なるほど。これはなかなか納得なアドバイスをもらうことができました。
ということで、なんとか1対1に持っていくことが重要ということです。
たしかに先日の台湾出張でのパーティーの際は、他のテーブルで同様に蚊帳の外になっている(失礼)台湾女性に話しかけたところ、わりと会話が盛り上がったという経験があるので、間違いないアドバイスだと思います。
この時も始めはネイティブ同士のグループにあいさつに行ったりするタイミングで、全く話についていけずにひたすらニコニコし続けるしかその場に居続ける方法が見当たらない、あの屈辱的(?)な時間をだいぶ味わっていました。日本語であれば盛り上げ役として飲み会で重宝される私も、ここでは全くもって存在価値がありません。なんということでしょう。
しかし1対1であれば、私自身も気にしなければいけない相手が一人になり話題も選びやすいことから気が楽になり、話すスピードもなんとなく向こうは察してくれるというか、お互い話しやすいスピードで話すことができます。分からなかった時に聞き返すことも集団にいるよりは容易であるし、自分のようなレベルであれば、1対1の方が間違いなくコミュニケーションは取りやすいです。
ですので皆さまも、英語でのパーティーで困ったら、1対1で話すことのできる環境に持ち込むことができれば、かなりコミュニケーションは取りやすくなると思いますのでお試しください。
韓国出張で突然のパーティー
そして機会は訪れました。先日の韓国出張において、昼間のミーティングを終えた後、あのセリフを聞きました。
「ところで今日〇〇ホテルでパーティーあるんだけど、来るよな?」
さあ来ました。
結論から言うと今回は対策したこともあり、何とか2時間半のパーティーを乗り切ることができました。
途中で兵役の話になり、
「おいおい日本に兵役ねーよ、どうしよう話よくわからんわ」
とピンチに追い込まれた時間帯もありましたが、
そこで魔法の言葉
By the way,
で、あらかじめ準備していた【自分の上司が英語の電話で「そうそう!」と反応してしまった話】に切り替え、事なきを得ました。また、できるだけ1対1に持ち込もう、ということで、自分と同世代の人を見つけてどうにか1対1に持ち込み、話しやすい環境を作ったこともパーティーを乗り切れた大きな要因でした。
正直言ってまだまだ英語パーティーへの自信はありません。フリートークなのでどんな話題が出てくるのか全く想像できませんし、ネイティブで、しかも初対面の人々に囲まれた時には話す前から冷や汗が出るくらい緊張を感じてしまいます。しかし上記のようなポイントを抑えれば、今回の韓国出張のように、どうにか乗り越えることは可能です。
まとめ
私はビジネスシーンよりも、パーティーのような日常英会話の方が、難易度は高いと考えています。
フリートークだとどうしても次に来る話題が予測できないので、まだ仕事のミーティングの方が気が楽かもしれません。
しかし上述の通り、英語でのパーティーは対策することで2時間程度であれば乗り切れると考えます。
- 自分に関する話を50文考えておく
- 相手と話すときは自分の得意な話題に持っていく
- 集団にいるときは1対1で話す
事前に準備を怠らず、話題を得意な方に導き、できるだけ1対1で会話することを心がけましょう。
また、パーティーの機会は突然訪れるので、時間があるときに一度考えてみてはいかがでしょう。きっと助けになるはずです。