20代で過度な節約は考えもの【DIE WITH ZERO】を読んで

DIE WITH ZEROを読みました
DIE WITH ZERO、今20代でFIRE目指して過度な節約してる人は絶対読んだ方がいい。
さもないと貴重な20代で経験にお金使わず、今しか作れない思い出はなく、歳食ってお金だけ残る人生になるわ。
価値観はそれぞれだけど、こういう考えも知っておいた方がいい。
※決して節約を否定してるわけではない pic.twitter.com/3ZKSJDnTU6
— はむ (@lions1315) December 13, 2020
ちょいちょい話題になっていたDIE WITH ZEROを読みました。
私も一時期過度な節約をしていた時期があったので、考えさせられる内容でした。
FIREを目指す一方で考えるべきこと
私がこのブログを始めたのはFIREを目指そう~なんて意気揚々に節約を始めた約2年前のことです。
当時は本当に本当に会社に行くのが嫌でした。
仕事はわからないことだらけだし、ミスをすれば先輩に怒られ、怒られることやアホだと思われるのが嫌で相談もだんだん億劫になり、なおさら怒られることが増え、「おれもう社会人向いてないわ」と強く考えていました。
そこでFIREの概念を知り、サラリーマンを抜け出す方法を知ってからというもの、それはもう可能な限り生活コストを減らし、いかに金融資産を増やせるかという一点に思考を絞って日々を過ごしていた時期がありました。
自分から友人を飲み会に誘う機会は減り、外食も減らし、とにかく質素に暮らすことが一番だと考えていました。
それはそれでいい経験でしたし、自分も頑張れば一月あたり1桁万円の支出で生活できることを知れたのは学びになりました。
ただ一方で、たまに行く飲み会はそれはもう楽しいし、出張で行く海外は刺激的だし、あまりにお金を使わないのもどうなんだろうか、とは考えていました。
FIRE目指すことを前提とするにしても、お金の使い方はやはり考えるべき命題であると思います。
貴重な若い時代を過度な節約とともに費やすのは果たして正しいのか
そもそも時間が欲しくてFIREを目指したというスタートの前提に立つと、時間的価値はそもそも若い20代の方が、FIREを達成したと仮定した場合の年齢よりも高いはずです。
そんな時間的価値が高い20代のうちに、若いうちにしか出来ない体験や、今しか感じ得ない感情を犠牲にして、一秒でも早く経済的自由を手にするための節約に労力を費やすのは果たして本来の目的である「人生を豊かにしたい」という目的を達成していると言えるでしょうか。
DIE WITH ZEROが話題になり、スタバ併設の蔦屋家電で同書を読みました(ケチるな笑)。
そこに書かれていた最初の問いは、
「アリとキリギリスのアリは、果たしていつ遊ぶのか?」
というものでした。
皆さんご存知の通りアリとキリギリスの童話では、働き者のアリと、働かずに遊んでいたキリギリスが対比され、最終的にキリギリスが餓死する、というよう結末を辿ります(たしかこんな感じですよね)。
これを人生に例えると、(極論ですが)老後資金のために若いころからせっせと節約した私のような人と、老後は特に気にせずに若いころからクラブで遊び散らかしたパリピになると思います。
んで、私は老後にお金が尽きることなく老後を過ごしますが、ふと人生を振り返ると、「あれ、若い頃仕事と節約しかしてねーな」となり、
パリピは早死にしますが、「あ~人生楽しかった」となるかもしれません(極論ですが)。
言いたいことは、老後の安心感という意味では当然私に軍配が上がるでしょうが、パリピの方が若い頃の価値をフルで享受しているのでは?という考えも出来るのではないかというものですね。
たまに感じていたこと
私はだいぶケチな生活が身に付いたので、職場には水筒・弁当を持参するし、外食は一人ではほとんどしないし、衝動買いなんてもちろんなければ週末しか酒は飲みません。
買い物をする前は商品の価値より価格を重視するし、10円単位でも安いものを選びがちです。
時には本当にしたいことを、お金を理由に我慢したこともありました。
信念はただ一つ、
「早くFIREして趣味だとか外国人の観光案内だけしてたい」
ただこれだけです。
FIREを強く意識した生活は、お金に縛られた人生です。
常にマネーフォワードの数字が気になり、変りもしない残高を見つめるしょーもない時間も多いです。
そして目標との大きな乖離に絶望しては、より一層会社へ行きたくなさが増していくだけです。
そんな生活をしばらくしていたものですから、この生活に疑問を抱き始めたことも確かです。
それからは適度に財布の紐を緩めるようになり、人間らしい生活を送るようになったと思います。
今はこんなに苦しんでいません。笑
DIE WITH ZEROの教訓
そんなこんなで今回の本を読んだので、私には響く内容だったのだと思います。笑
DIE WITH ZEROが伝えたかったことは、
「思い出にはモノと異なり複利効果があり、時間がたてばたつほどその思い出は人生を豊かにする」
「だからこそ若いうちは過度な節約ではなく、思い出を作るためにお金を使うべきである」
「死んだときに残るのはお金ではなく思い出だ」
に集約されると思います。
この思い出作りたがりの夢追い野郎!と突っ込みたくなるところですが、私はこれまで野球をしたりトランペットを吹いたり、学生時代に海外に行ったり、やはりたくさん忘れたくない思い出があるんですよね。
小学生の頃から始めた野球でたくさんの仲間と白球を追いかけたり、みんなで合奏したり、海外に行って拙い英語でも現地の人とコミュニケーションが初めて取れた思い出とか、たくさんあります。
それらはいくらお金を積まれても記憶から消したいと思わないし、いつまでも自分の人生を形作ってきた思い出として大切にしたいと思っています。
DIE WITH ZEROが伝えたかった内容は私は大いに共感しています。だからこそこうして記事にしているわけですが。笑
結局はバランス
で、まあいろいろ書きましたが、結局はバランスなんですよね。
私は節約を一切否定しません。というか現在進行形でやっていますし。
じゃあ「過度な」節約はどうかと言われると、それはやはり違うと思います。
20代の今でこそ感じることや出来ることはたくさんありますから、この貴重な時間を節約のためだけに使うのは非常にもったいないと思います。
過度な節約に陥らないよう、ほどほどに豊かな生活を送れるよう、ゆるーく自分ルールを作りました。
- モノではなく、本や経験にはお金を惜しまない
- 節約をするのは一人でいる時だけ。友人や家族、彼女といる時はお金を気にしすぎない
- 迷ったら価格ではなく価値で考える
FIREを目指すのは前提としても、賢くお金を使う必要はあると思います。
自分が過度な節約をしている気がしたら、ぜひ読んでみて下さいませ。
それでは。