時価総額トップ企業を中心とする投資手法はどうだろうか

3月24日を底としたコロナショックから半年経過し、ついにS&P500はコロナショック前の高値を更新。
その間、私はモメンタム投資に近い手法になり、ワクチン関連株や、在宅勤務の恩恵を受けるSAAS企業がポートフォリオの中心を構成したりしました。
おかげでそれなりに資産は(含み益で)増えて、「へっへっへ、いけるやん」という気持ちになっていました。
それでも結局は、その辺のモメンタム投資に近い銘柄はその後勢いを失い、結局安定感があったのはGAFAMやんな、というところに戻ってきてしまいました。
モメンタム投資自体は上手くやればかなり資産が増えると思います。
Twitterでもパパっと乗って、勢いがなくなったらサッサと降りる投資が上手い方がそれなりにいらっしゃいますよね。
私もそれができれば一番良いわけなんですが、これまで中心として据えてきた「決算を足掛かりにした投資」を続けてきた身からすると、モメンタム投資がどうも苦手で、特に含み益が膨らんだ段階で降りるのがすごい苦手です、、
利確しろって話なんですが、そういう銘柄は決算が良くてもどこかのタイミングでドカンとやられたり、そもそも売上が出ていない会社だったりで、
これまで自分が中心としてきた考え方と、新たな手法を取り入れる中間での迷いやらで、なかなか上手くいっていません。
で、最近ふと考えました。
「結局時価総額ランキング上位の企業に投資して、ランキング上位から消えるまではずっと持ってりゃいいんじゃね?」
時価総額ランキング上位投資法
そのままですが、時価総額ランキング上位の企業を中心に投資をするというものです。
【世界時価総額ランキング】米以外はFX概算
トップ62社の顔ぶれをみると、実に3分の1はIT関連企業だ。WalmartやStarbucksなども含めれば、ほとんどが関連していると言える。
Salesforceは先日の高騰で世界トップ30位入りを果たした。Netflixの企業価値はトヨタ自動車やLVMHよりも上である。 pic.twitter.com/7ofDZ77Riu
— Strainer (@strainerjp) August 29, 2020
例えば上位企業(米国株として購入可能なもの)の1年リターンを見てみると、
アップル 143.29%
マイクロソフト 67.14%
アマゾン 92.72%
アルファベット 38.75%
フェイスブック 61.32%
アリババ 69.67%
バークシャーハサウェイ 8.19%
ビザ 18.11%
テスラ 938.43%
といった感じで、まあ外さない銘柄です。
「今はIT企業のパフォーマンスが良いからだ」と言われてしまうとそれまでですが、
米国株投資を始めて2年くらいTwitter見てても、常に誰かしら(インフルエンサー含めて)が「米国株は割高」「GAFAMは高すぎる」「ハイテクは暴落する」「ハイテクはバブル」とか言っているのを見てきたので、
外野の声を気にせずに投資し続けた人が勝つんだろうな、と思っています。
さて、時価総額ランキング上位企業投資法のメリットとしては、
①自動的にその時代を代表する企業に投資することになるため、リターンが期待できる
当たり前ですが、時価総額ランキング上位の企業は、その時代で重要な産業であるわけです。それゆえに時価総額のランキングで上位にいるわけですからね。
となると、一定期間はリターンが見込めると考えて良いのではないでしょうか。
VOOみたいなETFは時価総額加重平均ですから、自動的に時価総額トップクラスの企業の影響が大きくなる設計です。
そうなるとVOOに投資しておけ、という話になるわけですが、そうなると問題になるのは、「時価総額ランキング下位の企業に同時に投資してしまい、時価総額ランキング上位の魅力が薄れる」ということです。
Seeking Alphaで読んだ「S&P495とBig5の企業を比較」という記事でも、Big5のリターンがはるかに優れていましたからね。
となるとやはり、初めから時価総額ランキング上位にいる「その時代を代表する企業」に投資すればいいのでは?と考えてしまいます。
時価総額ランキング上位に投資すると言われそうなことは、
平成元年と平成30年の時価総額ランキングの表をもってきて「いやいや、昔と今ではランキングは大きく変わるんだよ」
という反論が考えられますが、
「いやいや、時価総額ランキング上位じゃなくなったら売っちゃうから関係ないっす」
とでも言えそうです。
②時価総額が大きい分、大きな下落には遭遇せず、狼狽売りの危険性が下がる
モメンタム投資に片足突っこんでみたところ思うのは、やはり「下がる時は本当に一気に下がる」ということでした。
生憎私はそこで簡単に売るほどピュアな投資家ではなくなってしまいましたが、どうしても急激に下がると不安が募るし、膨らんだ含み益が一気になくなるのは虚しい気分になるものです。
時価総額ランキング上位の企業であればすでに時価総額が大きいですから、そこまで急激な下げには遭遇しづらいですから、こういった不安に陥ることはなさそうです。
具体的にどうするか
とはいえ本心では、モメンタム投資で軽く乗っかってパッと儲けられる投資家には憧れがあるし、本質的にはそのようになりたいものです。
それに、米国株は魅力的な銘柄が数多くあるため、どうしても目移りしてしまうのが正直なところです。笑
なので、ポートフォリオの一部はそのように使いたいと考えています。
少しづつポートフォリオの大半を時価総額ランキング上位の銘柄に移して、残りを気になる銘柄やモメンタム投資(トレード)に使える枠としたいと考えています。
それでは。
Comment
エクソンモービルなどが時価総額トップに君臨していたこともありましたし果たしてそれらの企業に投資して高いパフォーマンスを出せたかは疑わしい気もしますが…
おっしゃっているようにここ数年GAFAMのパフォーマンスが目覚ましいだけのような気がします
コメントありがとうございます。おっしゃる通り、現在でもエクソンモービルを保有していたら高いパフォーマンスは得られないと思いますし、ここ数年のGAFAMのパフォーマンスが良いだけ、という可能性は大いにあると思います。一方で、検証していないですが、エクソンモービルが時価総額トップにいる間だけ保有して、トップから外れたら売却する、という方法を取れば、少しはリターンが得られるのではないかな?と思います。