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【書評】FIRE 最強の早期リタイア術~最速でお金から自由になれる究極メソッド~(クリスティー・シェン)

2020/05/05
 
FIRE 最強の早期リタイア術
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TOEIC900点ホルダーながらスピーキングが苦手のため、英語スピーキング力を上げるために奮闘中。一方で、米国株への投資による経済的自由(FIRE)を目指している。

【書評】FIRE 最強の早期リタイア術~最速でお金から自由になれる究極メソッド~

 

アーリーリタイアを目指すFIREの本を読みましたので、感想を残しておこうと思います。

 

今回読んだ本は、FIRE 最強の早期リタイア術~最速でお金から自由になれる究極メソッド~です。

 

昨年くらいから、FIREを題材にした本が出版され始め、日本でも少しづつ認知がされ始めているのかな、と思っています。

 

FIREはわかったけど、具体的にどうやってFIREに向かって進めばいいの?と考える人は多いと思います。

 

この本は、どうやってFIREを目指していけばよいか?という方向性を学ぶことができる本です。

 

この記事では簡単に内容を記しますので、少しでも「どのように目指せばよいか?という道筋を共有できればと思います。

 

そして、実際に書籍をお手に取っていただければと思います。

 

結論から言うと、段階ごとの重要な点は以下の通りです。

 

  • (稼ぐ)まず自分のやりたいことよりもお金を稼げることを優先する
  • (貯める)稼いだお金の使い道を考える(支出の最適化)
  • (増やす)投資(この本では現代ポートフォリオ理論に基づいたインデックス投資が中心)
  • (リタイア後の生活)現金クッションと利回りシールドにより4%ルールの欠点を補う
  • (リタイア後の生活)生活費を浮かすために旅行する

 

内容の詳細は以下をどうぞ!

 

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内容

 

それでは早速ですが、内容についてお話できればと思います。

 

この記事をご覧になっている方はおそらく、すでにFIREについて詳しい方かと想像しますので、

 

FIREとは何か?という話は特にしませんが、もしFIREとは何か?というところからもう一度知りたいあなたは、

 

以下の記事をご参照くださいませ。

 

米国で広がる「FIREムーブメント」とは何か~経済的自由への4%ルール~

 

著者について

 

この本の著者は、すでに31歳でFIREを達成されたクリスティー・シェンさん、そのパートナーであるブライス・リャンさんです。

 

彼らはFIREの第一人者としてブログ「Millennial Revolution」を運営し、ミレ二アル世代に向けて情報を発信しています。

 

以下の動画が著者のクリスティーさんです。

 

この動画のメッセージを見ると、若干煽っているようにも聞こえますが(笑)、

 

我々のようなミレ二アル世代に向けて、従来の価値観である「良い大学を出て、引退まで会社に(忠誠心を持って)勤め、年収の数倍にものぼるマイホームを購入し、引退後は年金で生活する」という暮らしから、

 

「高いマイホームを買うために、自由を失いながら会社に週何十時間も費やしながら嫌な仕事をするのではなく、自分の好きな仕事や好きなことをやるための時間を得るために、リタイアに必要なお金を貯め、自由を手に入れよう」

 

というメッセージを残しています。笑

 

 

実はこのクリスティーさんのバックグラウンドは中国の貧困層であり、このことは「お金持ちの家に生まれなくても、誰でもFIREを達成する可能性はある」ということの証明でもあります(もちろん相当の努力が必要ですが、、)。

 

 

 

自らの情熱に従うのは十分なお金を手にしてから(POTスコア)

 

クリスティーさんは、「自分が好きなことを仕事にすれば後からお金が付いてくると期待することはやめて、まずはお金を追いましょう

 

と語っています。

 

ここで提唱している考えがPOT(pay-over-tuition)スコアの考えです。

 

このPOTスコアは、「職業についたときの期待される給料/学位を取るのにかかった費用」で表すスコアで、

 

要は、同じ費用がかかるなら(まず)好きな仕事ではなく、給料が高い仕事に就ける学位を取得しなさいということです。

 

例えば著者のクリスティーさんの夢はライターでしたが、同じ程度の学費がかかるコンピューター・エンジニアリングと比較してPOTスコアが極端に低く、給与が低いことが分かったため、

 

(大学の時点では)自分の夢を一旦諦め、まずはお金を稼ぐことができる学位を取ることに専念したというわけです。

 

私が大学生の時は正直言ってこんなことまで考えて学部を選んでいなかったので、正直凄いなあの一言です。笑

 

当時特別やりたいことがあったわけでもないですが、今高校生の自分に戻れるなら、将来を考えて学部を選びたいです。笑

 

私自身も、いつかお金に困らなくなったら、日本に遊びに来た外国人のガイドをして仲良くなって、今度はその人たちの故郷に行って世界中に友達を作りたいな~と思ってます。

 

さらには大好きな野球をもっと盛り上げられるように何か出来たらな~なんてことも思ってます。

 

ただ、今はその情熱よりも、まずお金を優先して働ければと思います。

 

 

お金を貯めるために

 

それでは次に、せっかく稼いだお金をどう貯めて(守って)いくかという点についてです。

 

クリスティーさんは支出の内容について、自身の経験や周りの人々の話から、以下のような事実を知ります。

 

「より多くのモノを所有するほど人々は不幸になり、より少なくモノを所有し、旅行や新たなスキルなど経験のために費やすお金が多い人ほど、人生の幸福度が高い」

 

その心は、「モノを所有することは一時的にはドーパミンを増幅させるが、高額なものであるほどその維持費や紛失した際の追加の費用(ストレス)がかかるが、経験に対しては維持費はかからないし、経験は人それぞれ唯一のものであるため、価値は下がらない」ということです。

 

逆に言うと「支出は平等ではなく、ということは節約も平等ではない」ということです。

 

ここで言う「節約は平等ではない」ということの意味は、

 

何でもかんでも削る必要はなく、自分にとって重要なものは無理に節約せず、価値を感じないものはどんどん節約すればよいということです。

 

つまりこれは支出の最適化です。

 

クリスティーさんが具体的に挙げている節約のステップは、

 

  • あなたを幸せにしないもの(銀行の手数料、使っていないサブスクリプションサービス等)
  • 痛みを伴うがいずれ慣れるもの(外食、ジムの会員費)
  • 高額な所有品(維持費が高い車、高すぎる家賃等)

 

まずここまでをあぶりだし、削ることの出来る支出を減らしていきます。

 

そして最後に、ここで支出を減らして浮いた分の一部を、自分へのご褒美として使って下さい!とクリスティーさんは主張しています。

 

ライブに行きたければ行けばいいし、旅行に行きたければ行ってください!と。

 

結局、節約は自分の幸福度を下げすぎずにいかに支出を減らせるかというゲームのように考えればいいのだと思います。

 

私自身も、特に幸福度が変わらないことは思い切って支出を減らし、価値を感じるものには支出をいとわないです。

 

例えば毎日会社にはペットボトルの飲料ではなく自宅から水筒、ランチには外食ではなくお弁当を持っていき、スマホは格安SIM。

 

一方でこの前は3万円もするAirPods Proを購入しています。

 

このように適切に支出を行えば、特に節約に対しては大きな問題は生じないと考えています。

 

お金を増やすために(投資)

 

さて続いては投資をどう計画していくかについてですが、

 

クリスティーさんは、私が今まで主流だと考えていたFIREの方法とは異なるアプローチを取られています。

 

それは、配当株によるインカム収入を志向するのではなく、インデックス投資による収入を目指しているという点です。

 

私は今まで、FIREにあたっては高配当株式投資によるインカムゲインを原資とするアプローチが主流だと考えていました。

 

しかし、クリスティーさんはインデックスを中心としたポートフォリオを組み、FIREを達成されました。

 

インデックスを中心とする理由は、よく言われているインデックス投資の利点である

 

  • 指数は0にならない(個別株投資のような倒産リスクはない)
  • 手数料が極めて低い
  • ほとんどのアクティブファンドは歴史上インデックスに劣後している

 

これらを考慮した結果とのことです。

 

一方で現代ポートフォリオ理論(分散投資によるリスクとリターンの最適化を図る理論)に基づき、具体的には、債券40%、カナダ指数20%、米国指数20%、EAFE20%のポートフォリオでリスクの分散を図っています。

 

そして例えばリーマンショック時のような株式の暴落、債券の価格上昇が起これば、また同じアロケーションになるように債券を売却して株式を追加購入するという策を講じています。

 

 

私のポートフォリオには今債券は一切なく、インデックスよりも個別株に資金を集中させている状況であるため、どんなポートフォリオが真に優れているか、改めて考える必要があるかもしれません。

 

現金クッションと利回りシールド(4%ルールの弱点を補う)

 

FIREには、有名な「4%ルール」というFIREに向けた計算式があります。

 

一度おさらいすると、

 

4%ルールは、「引退には貯蓄がいくら必要ですか?」という問いに対する回答としてMr. Money Mustache(FIREの第一人者)のブログで語られているルールです。

 

同ブログでは次のように解説がされています。

 

  • 年間の支出に20~50の数字のうちどれかを掛ける。その数字があなたにとっての必要な貯蓄である。
  • 筆者のお気に入りは年間の支出に25を掛けた数字である。
  • 実は25を掛けるということは、貯蓄した金額を年間4%で運用すれば、その運用益で生活費がまかなえるということを意味する。

 

簡単にいうとこんなものです。

 

例えば夫婦の年間支出が250万円だとしましょう。

 

この250万円に25を掛けると、250万円×25=6,250万円。

これが退職に必要となる金額です。

 

この金額を年間4%で運用すると、

6,250万円×4%=250万円。

こうして生活費の250万円が運用益として手に入ります。

するとこれ以上働く必要はなく、アーリーリタイアを達成することができるというものです。

 

そして、トリニティ大学の論文によると、ポートフォリオの4%の資金で1年間の生活費を賄えれば、貯蓄が30年以上持続する確率が何と95%だということです(!!)

 

さらにこの論文では一切「収入」については問われておらず、あくまで最も重要なことは「貯蓄率」と記されています。

 

そして貯蓄率を上げ、生活費を下げることが出来れば、リタイアまでの期間が短くなるというものです。

 

 

さて、この式が有名な4%ルールですが、実は問題点があります。

 

それは、

 

95%の人が30年以上貯蓄が続く=5%の人は貯蓄が尽きる

 

つまり、この4%ルールは完璧ではないということです。

 

例えばリタイアした年に株式暴落に襲われたり、突然病になったりと、人生には予測できない事態が多々あります。

 

これはたしかにごもっともで、リーマンショックや今回のコロナショック、自分が病になった際など、予期せず資産が減少したり、大金が必要になったりする可能性があります。

 

 

そこで、この4%ルールの弱点を補うためにクリスティーさんが考えた策が、

 

現金クッションと利回りシールド

 

というわけです。

 

現金クッションとは、4%ルールに基づいて構築したポートフォリオ以外に5年分の生活費を用意するというものです。

 

この5年分の生活費により、相場暴落時に備えるというわけです。

 

5年という数字は、過去にあった暴落のうち、景気が回復するまでにかかった最大期間である5年間(中央値は2年間)をベースに考えたものです。

 

歴史からすれば、暴落局面も5年間で回復してきたため、5年分の生活費を確保しよう。というわけです。

 

 

次に利回りシールドですが、これは単純にインカムゲインのことを表しています。

 

そしてこのインカムゲイン(利回りシールド)の収入は、現金クッションに必要な金額から差し引いてよい、というものです。

 

先ほどの例でいえば、年間支出が250万円で、4%ルールに基づきポートフォリオが6,000万円の場合、

 

6,000万円のポートフォリオに加えて5年分の生活費として250万×5年間=1,250万円を現金クッションとして用意しなければなりませんが、

 

インカムゲインが年率で3%あった場合は、

 

6,000万円×3%=180万円収入として年間で得られるため、必要な現金クッションは1,250万円-180万円=1,070万円で良くなるというわけです。

 

しかし1,070万円も高額ですから、戦略として、「一時的に」資産の一部を利回りが高い優先株やREITに置き換えるという方法を推奨されています。

 

クリスティーさん夫婦は、この現金クッションと利回りシールドにより、4%ルールの弱点を補うという方法でリーマンショックも乗り越えたということです(今ではむしろ、リタイア前よりも資産は多いそうです)。

 

リーマンショックを乗り切ったと聞けば、それだけ実践的であるということが分かりますね。

 

旅行で生活費を削減する

 

そして最後は、旅行で生活費を削減するという一見不思議な内容です。

 

「は?旅行なんてお金かかるに決まってるやん!!」

 

と考えると思いますが、

 

旅行で生活費を下げるというのは、「生活コストの低い東南アジア」で生活することで、アメリカなどの先進国と同等の生活を低い生活費で過ごそうというものです。

 

私も東南アジアの旅行(フィリピン、タイ、)やマレーシアでの滞在を通して、東南アジアではかなり低いコストで生活できることを知りました。

 

実際に東南アジアに行かれたことがある方にはわかると思いますが、これはかなり有効だと思います。

 

物価や生活コストがかなり低いため、美味しい料理は安く食べられるし、かなり贅沢が出来ます。

 

 

こんな生活が出来たら最高ですよね。。

 

 

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最後に

 

かなり長くなってしまいました。

 

しかしここまで具体的にFIREまでの手順を示されると、目指さないわけにはいかないですね!!笑

 

 

働きだした今から出来ることと言えば、やはり無理せずに貯蓄率を出来る限り高め、投資にお金を回すということが良さそうですね。

 

 

例えFIREが達成できなくとも、このFIREを目指す中できっと自分は成長できると思いますし、その人生に悔いは残らないと思います。

 

引き続き、FIREに向けて頑張りたいと思います。

 

やっぱり人生の優先順位は自分の大切な人と過ごす時間じゃないか?

 

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