【ナンピン買いは儲からない】ナンピンではなく高値圏での買い増しを行うインセンティブは何か

買い増しについて考える
だんだん寒くなってきましたね。寒くなってきたと言いつつもアウトドアに目覚めつつあり、自然で遊ぶにはどうしたらいいか考えているところです。
さて、今日は株式の買い増しについて。
私のように毎月の給料から投資資金を捻出、長期投資をしていく場合、株式を買い増していくことが基本的な戦略になります。
買い増しするタイミングとしては
1. 定期購入(価格は考慮しない)
2. 価格が購入時より下がったタイミングで購入(いわゆるナンピン)
3. 価格が購入時より上昇しているタイミングでの購入
の3つに分かれるかと思います。
私はどのタイミングかと言うと、定期購入かつ上昇時です。
3つに分けといてハイブリッドにするなというツッコミが入りそうですが、こうなるのも当然理由はあります。
まず定期購入については、毎月の投資を目標としているため、クレカの支払い日が過ぎて(笑)、給料日が過ぎたタイミングで余剰資金を確認して投資するということになります。
給料の中から生活費を捻出しなければならないため、どうしてもクレカの支払い後、かつ給料が入った後となってしまいます。それくらいまあ無理はしてないつもりですが余裕はないですね。笑
そして余裕資金を確認した後は、保有株の中で最も勢いがあると感じる、購入価格より高くなっている銘柄に投資を行っています。
つまり同程度の割合にリバランスしていくわけではなく、一部銘柄に資金が集中する可能性があります(というか集中している状況)。
今までの経験を踏まえ、このような方針をとっています。
ナンピンは気持ち的には行いやすい
私は投資を始め、まだ日本株を購入していた頃にナンピンを何回もして結局損切りした経験があります。
当時購入した株はPERも低く割安で、毎年売上高、純利益が増加している企業でした(今思えば営業CFは考慮していなかった)ので、将来性があると考えて購入したものでした。
ところが株価は思ったより上昇せず、下落局面でナンピンをして平均購入額を下げるという行為を数回繰り返し、結局株価は回復せず、20%くらいの含み損を抱えて撤退しました。
だいぶ苦い思い出です。
しかしナンピンを行っている自分の心境としては、「これで平均単価が下がって含み損が減るぞ」「今は株価が低いけどこれから必ず上がるから今の買い増しはチャンスだ」などと思っていたわけです。
特に平均単価が下がることによって含み損が減少していくことは、投資家にとってナンピンを正当化する大きな理由になるわけです。
当然含み損は少ない方が良いし、自分がかならず上がるとその銘柄を信じていればいるほど、平均単価を下げるモチベーションが働きやすいかと思います。
しかし自分が銘柄に対して思い入れをしすぎると、私のように結局損失幅が拡大して撤退する、ということになりかねません。
特にPERで割安/割高を判断した場合、「いつかは上がる」ということを信じ込んでしまいやすく、危険性が高いような気がします。私のように大した能力がない場合は、PERではなく、あくまで株価が右肩上がりに上昇しているかどうかで判断した方が良いかと思います。
有名なトレーダーであるcisさんの名言にも、
ナンピン買いは儲からない
という言葉があります。
PERを無視した高値圏での買い増し戦略
私は過去の失敗や、先輩投資家のブログから考えを改め、買い増しは必ず平均単価よりも高い銘柄に対して行うことを現在では心がけています。さらに言えば、最も含み益が出ている銘柄に対して追加投資を行っていくことを決めました。
この戦略は、
- せっかくの含み益が平均単価の上昇により減少する
- 高値圏での購入は、天井で購入してしまうリスクがある
の2点から、心理的には実行しづらいかと思います。
しかし、右肩上がりを続けている銘柄の場合、購入時の最高値は、長期的に見て過去を振り返った際には、当時は割安であったと将来的には判断が出来るようになるはずです。
上記のことを信じ、さらに当該銘柄の株価が右肩上がりでなくなったと判断した際に含み損を恐れずに早期撤退をする勇気を持つことさえできれば、高値圏での買い増しは大きな問題とはならないはずです。
私は毎月買い増しをしている状況ですが、しばらくは右肩上がりの銘柄に対して、平均単価よりも高い状況での買い増しを続けていく方針です。
さらに言えば、リバランスは特に考えず、最もパフォーマンスの高い銘柄に追加投資を行っていきます。現在で言えば、最も含み益の高いMSFTに追加投資を行う予定です。
この最もパフォーマンスの高い銘柄に追加投資を行うという考えは、自分の中では大きく道は外れていないかな、と思っています。
なぜならビジネスにおいても、最も収益の良い分野や部署に人員、リソースを集中させ、パフォーマンスの悪い分野や部署から撤退するのはマネジメントとして合理的だと考えているからです。
たしかに研究の世界では、芽が出なくても地道に研究を続けていくことで最終的に大きな花が咲くということは起こり得るかと思いますが、私は投資の世界では、明らかにパフォーマンスが良い銘柄と、いつかは上がるかもしれないと期待を持ちつつも現在はパフォーマンスが低いという銘柄が混在している場合は、パフォーマンスが良いものにリソースを使うべきだと考えています。
この方針は一般的な投資の王道とされる分散投資からはかけ離れているかと思いますが、私はまだリスクを取れる世代ですので、しばらくこの作戦で戦っていこうと思います。
それでは。
Comment
有名トレーダーのcisさんが資金数十億くらいだったころは
普通にナンピンしてました(当人に言わせればただ買うべきとこで買ってるだけ、過去に上値で買ったかとかは関係ないのでナンピンだけどナンピンとか考えない)
ド素人に向けた本の内容を鵜呑みにせずそれくらいは調べましょう
そうなんですね。わざわざコメントありがとうございました。