【令和スイング】野球の常識を変える!?誰でもホームランが打てる令和スイングとは

ダウンスイングでもない、レベルスイングでもない、「令和」スイングとは
野球選手であれば、誰もが憧れるのはやっぱりホームランですよね。
今日は誰もがホームランを打てるようになるかもしれない新たな打撃理論【令和スイング】について、野球歴18年の私がご紹介したいと思います。
結論から一言で言うと、
令和スイングとは、「金城めくるくんさんが提唱する、誰でもホームランが打てる令和の新打法」です。
この記事では、
- そもそも令和スイングとは?
- 今までのスイングと何が違うの?何が凄いの?
- どうやって打てばいいの?
- 練習方法は?
といった疑問を解説していきます!
令和スイングの提唱者
令和スイングとはなんぞやという話ですが、この打撃理論の提唱者は、金城めくるくんです。
この金城めくるくん、プロ野球選手でもメジャーリーガーでもなく、なんとお笑い芸人です。笑
「お笑い芸人かよ!そんなんホームランなんか打てるわけないやろ!吉本新喜劇ばりにズッコケたわ!!」と言いたくなるかもしれませんが、ちょっとだけ付き合ってください。
(追記)
金城めくるくんさんの野球歴が分かりました。
沖縄県の浦添工業高校を卒業し、同県の名桜大学に進んでいるみたいです。
名桜大学時代には全国大会にも出場、
現在はおばたのお兄さん率いる芸人草野球チーム「GATTIN」、トータルテンボス率いる「アフロモンキーズ」に所属、軟式日本代表のSWBCジャパンのメンバーにも選出されています。
浦添工業高校の出身プロ野球選手としては元日本ハムの運天ジョン・クレイトン選手、名桜大学出身のプロ野球選手は残念ながらまだいませんが、宜野座カーブで有名なJX-ENEOSの大城選手がいますね。
というわけで金城めくるくんさんの野球歴は
浦添工業高校→名桜大学(全国大会出場)→GATTIN、アフロモンキーズ(SWBC日本代表)
でした。
従来教わってきたスイング
ダウンスイング
野球を始めてチームに所属し、日本で最初に教えられるスイングは多くの場合、「ダウンスイング」だと思います。
よくコーチのおじさんが「上からたたけ」「フライじゃなくてゴロをころがせ」とか言っているあれです。私も少年野球の頃によく言われたものです。
たしかにフライは野手が捕球するだけでアウトを献上することになる一方でゴロであれば、
捕球→送球→捕球の3つの動作を行わなければなりませんから、ミスの可能性が増えますので、コーチ的にはいいかもしれませんが、教わる側はつまんないですよね。
打席に立てばホームラン打ちたいですもん。
めくるくんさんはこのダウンスイングを、昭和スイングと呼んでいます。
そして、ダウンスイング(昭和スイング)の問題点として「体が開くことで球の勢いに負けて、強い打球が打てない。」ことを挙げています。
私が思うにダウンスイングの問題点は上記に加えて、「点でしかボールを捉えられない」ことだと考えています。
ダウンスイングの軌道は上から下、斜めの軌道なので、真っすぐ進んでいるボールに対して一点しか打点がありませんから、コンタクト率はどうしても下がると思います。
私は真面目なのでコーチを信じてずっとダウンスイングでしたが、昔から打球はあまり飛ばないタイプでしたね。笑
ダウンスイング(昭和スイング)のポイント
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レベルスイング
次にレベルスイングです。こちらはバット軌道を地面と平行にするスイングを指します。めくるくんさんは「平成スイング」と呼んでいます。
私はヤクルトの安打製造機・青木選手のインタビュー動画(少し古いですが)からレベルスイングを意識していて、現時点でこれが一番のスイングだと思っていました。
先ほどのダウンスイングの点でしか捉えられないという問題点を解消し、線で捉えることができるスイングであると考えています。
しかしこのインタビューを見る限り、青木選手の発想もそもそもは「下から出す」というところから始まっているようですね。
のちほど触れますが、令和スイングとの類似点も見受けられます。
レベルスイング(平成スイング)のポイント
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(番外)フライボール革命
番外編としてフライボール革命があります。これは2014年~2015年くらいにメジャーリーグで提唱された理論です。
速度98マイル(約158キロ)以上で、26~30度の角度で飛び出した打球は、安打になる確率が最も高いという考えの元、ゴルフのように下から打ち上げるという打撃理論です。
実際にこの理論によってメジャーリーグの本塁打数は激増し、2017年に歴代最高年間本塁打数を記録しています。
正直この理論は約158キロ以上の打球速度を達成しないといけませんし、多分アマチュアの選手が目指すものではありません。
令和スイング
さあ、いよいよ令和スイングです。笑
令和スイングはバットの軌道で言うと、下から出して、打つ(インパクト)瞬間にヘッドを立てるというスイングです。
特にめくるくんさんの意識している点は「ヘッドを立てる」という部分だと思われます。
そしてここでポイントが、「下から出す」という点です。
なぜなら昭和スイングの脳のままだと、上から出してヘッドを立てることになるため、結果として体が開いて「こねる」ことで、サードゴロが増えるだけだからです。そのため「下から出す」という点が重要とのことです。
では「ヘッドが立っている」というのはどういう定義かというと、「手首よりもヘッドが超えている(ピッチャー側)」という状態です。
このヘッドが立っている状態で打てば、良い打球が飛んでいく、というものです。
「ヘッドを立てる」ということ自体は目新しいものではありませんのでこれだけ聞くと「ん~、で、凄いの?」という感じですが、
私の記憶では、今まで「インパクトの瞬間にヘッドを立てる」という、具体的なタイミングまで考えられた理論はなかったかと思います。
そして、なんといってもめくるくんさんがめちゃくちゃ簡単に飛ばしてるんですよ。
これはもう本当に見てもらった方が早いです。(実打は7:00~くらいから)
正直めくるくんさんは身体も大きいようには見えませんよね。
それでこれだけ簡単に打球を飛ばされると、いよいよ「あれ?これおれでもホームラン打てるんちゃう?」となってくるわけです。
もしかしたらこの令和スイングは、今後野球界の新常識になるかもしれません。
令和スイングのポイント
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そしてこの令和スイングを始めて聞いたときに、一つ自分の頭の中で繋がった考えがあります。
それが以下の動画(超有名野球Youtuberクーニンさん)で紹介されているノリさんの打撃指導のセリフ
「左手を軸に引っ張ってきて、インパクトの瞬間に右手と左手をひっくり返す(右手が左手を追い越す)」
というものです。
このセリフって上の令和スイングと繋がりませんか??
どちらも「インパクトの瞬間にヘッドを立てる」ということに主眼を置いたものだと思いまして、
たぶんプロは言語化しなかったものの、みんな令和スイングなんだろうな、と考えています。
こうしてプロ(しかも2000本安打記録の超一流)の考えでも同様のことが語られていれば、令和スイング理論の有効性にも一定の担保が得られますよね。
イチローもずっと令和スイングだったのでしょう。
というわけで私はこの令和スイングを推していきたいわけです。
(追記)
その後めくるくんさんが様々なところで指導を行っている動画もアップされていたのでご紹介します。
小学生向け
めくるくんさんの地元・沖縄の少年野球チームで指導を行っている様子です。
やはり少年野球チームでの指導方法は若干違いますね。
もしあなたが少年野球の指導者で、令和スイングに共感しているのであればこの動画がとても参考になると思います。
めくるくんさんの小学生への指導ポイントは次の通りです。
- とにかく思いっきり振る
まず声を大にしていたのはこの点でした。
「身体が小さいとか2番バッターとか関係ない。全員がホームランバッターになれる可能性を持っている。」
たしかに少年野球チームでは身体の大きい選手もいれば小さい選手もいますよね。特に顕著に差が出やすい時期でもあります。
そんな時に「自分は身体が小さいからホームランは無理だ」とあきらめてしまうメンタリティを持って当てていくようなスイングを身につけてしまうのではなく、あくまで「自分の力が全て伝わるようなスイング」を意識して欲しい。というのがめくるくんさんのメッセージでした。
そしてもう一点は「身体を開かないこと」という点を強調していました。
ここで「身体が開く」の意味を「ピッチャーに胸を見せてしまうこと」と定義付けして、ゴルフやテニスの打ち方、さらにはイチローのルーティーン(ゴルフスイングみたいなアレ)も使って説明を行っていました。
「身体が開く」という言葉はたしかに子供の頃に言われてもあまりしっくりこないですよね。私も小学生の時に「身体開いてるぞ」とか言われても正直よくわからなかったですもん。「いやいや開かずにどう打つねん」という感じでした。
そのため小学生に指導するときはしっかりと言葉の意味を定義付けしてあげるのが良いかもしれません。
そしてまず「誰でもホームランは打てる」ということをまず意識させてあげたいところですね。
もう「上から叩け」の時代は終わりにしましょう。令和ですから。
Youtuber(ぼなーるちゃんねる)
Youtuberのぼなーるちゃんねるさんに指導を行っている様子です。
ぼなーるちゃんねるの2人は野球経験者ということで、また少しアプローチが違う感じがしますね。
もはやゆうやさんについてはガタイ良いし、令和スイング指導前の時点でロンティー100mとか飛ばしてるんで(笑)、あんまり参考にならないかもしれないのでまささんの方が参考になるかもしれませんね。
ここでの指導で強調されていたのは
- ヘッドが返る瞬間に打つこと(てこを使う)
- 身体が開かないこと
の2点でした。
小学生の指導と同様に「身体が開かないこと」は強調されていましたが、この2人(野球経験者)に対しては「ヘッドが返る瞬間」に打つこと、ひいては「てこの原理を使うこと」と合わせた2点を重点的に指導していたように感じられます。
そして、下手くその共通点(笑)として、「てこが使えずにバットが流れてしまうこと」つまりはヘッドスピードが出ないことを挙げていました。
やはりすでに経験があって、ある程度昭和スイングのような考えがある相手には「ヘッドを返す瞬間に打つ」ということを重点的に伝えるべきかもしれませんね。
私も正直「身体を開かないこと」だけなら特に目新しいとは思いませんが、「ヘッドを返す瞬間に打つ」という点が言語化されているのが令和スイングの極意だと思っていますので。笑
練習方法は?
じゃあどうやって練習していくかというところですが、
とりあえず一番簡単に出来そうなのは動画で紹介されているように「逆手スイング」です。
右打者なら本来右手が上、左手が下でバットを握っているものを左手を上、右手を下にして握ることで、自然にバットのヘッドが返りやすい状態にしてスイングを行うというものです。
現状はこれが最もわかりやすい練習方法でしょうね。
(追記)
ぼなーるちゃんねるさんへの指導動画で逆手以外にも、右手だけ、片手だけを使い、あくまで身体を開かずにティーをするという指導方法をしていたので、こちらも有効かと思います。
いずれにせよ重要なことは、「身体を開かず」、「ヘッドの返りを意識できるか」という点であるように思います。
めくるくんさんは前の手(右バッターなら左手、左バッターなら右手)のみでティーをするときには、「裏拳のようにピュッと手首が返った時が早い」というように表現していますので、その点を意識しつつ練習できれば良いのではないでしょうか。
私も試してみます
というわけでなかなか夢のある理論ですので、しばらく習得に向けて努力してみようと思います。
ただ一方で、あくまで理論は理想であり、万人に合うかはわかりませんので、あなたも令和スイングに限らず新たな考えで打法やフォームを変更する際には「試す」という視点を忘れず、合わないと思ったらすぐにやめましょう。笑
いずれにしても令和スイングは試す価値のある打撃理論だと思います。おススメです!!
(追記)試した人の感想
Twitterなどで令和スイングが話題になり、早速試した人たちからの感想が届いてますのでご参考まで。
#今日のホームラン#令和スイング pic.twitter.com/HDApaYazsv
— げんき (@gengen09) May 26, 2019
人生第1号でございます。#令和スイング 意識してやってる成果がでた?
ただ球場が両翼81と軟式用のサイズ感なので普通の球場サイズで打てるのを目標とします。 pic.twitter.com/AewgegiC8Z— 亮z (@ryohm0511) May 20, 2019
令和スイング導入で引き付け意識したら左方向にありえんくらい打球が伸びた
— 便おつっご (@PX003_Mk2) May 11, 2019
今日、子供達の休憩中に親の私がマシン打撃で試したら…昔から苦手だった低目で最も飛距離出せた。
グリップ逆手で腰回さず、とにかくヘッド走らすイメージを叩き込むとわかる。
これ30年前に知っていれば…! https://t.co/O7QVwbsXL0
— へっぽこ野球少年の父 (@Nhl91SODWiPLgHJ) May 12, 2019
野球もいいけどまだ若いなら資産運用もしっかりしましょう。