【感想】ビジネス英語パワー音読トレーニング~横山カズ~

ビジネス英語パワー音読トレーニング【著者:横山カズ氏】を読みました
掲題、ビジネス英語パワー音読トレーニングを読みました。
恥ずかしながら横山カズさんという方の著書を読むのは今回が初めてでしたが、他のスピーキングの本とは若干視点が違っていて面白かったのでご紹介します。(別に回し者ではありません笑)
【ポスター掲示中です】
☆ビジネス書の売上が
日本一と言われる
丸善・丸ノ内本店で《1位》
を頂き大型ポスターの
掲示をして頂いております。感謝申し上げます。
『ビジネス英語
パワー音読トレーニング』
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— 横山カズ(NHK連載&オンラインサロンOPETS) (@KAZ_TheNatural) August 10, 2019
毎朝の日課であるパワー音読(POD)。
☑︎ノーマル+感情音読(5分)
☑︎タイムアタック音読(5分)これだけだから負担にならない。なのに、瞬発力がぐんぐん伸びている感じがする。
あと、簡単な語句を使う自由度が増した感じも。
実際の記録はこちら↓https://t.co/1nAlm1mrn0
— ぽるぽる@英語学習コンシェルジュ (@porpor35) August 13, 2019
この本の目的
この本の目的は、「スピーキングにターゲットを絞り、英語が瞬間的に思いつかないという問題を解決すること」と言ったところです。
具体的には、言いたいことがあっても英語が瞬間的に思いつかないという課題に対し、
- 無生物主語
- 基本動詞(+前置詞)=句動詞
- 関係詞
- it
- , which
という5つの武器を用いて解決していこう。というもので、スピーキングの能力のうち特に「流暢さ」を向上させることを目的としています。
私がこの本を手に取ったのはたしか5月末くらいでした。
なぜなら当時、まさしく私には「流暢さ」が最も欠けていると感じていたからです。笑
TOEIC900点を超えてからひたすらスピーキング向上のために思考をめぐらせていましたが、やはりなかなか上手くはいっておらず、この本で何かヒントを得られたらな~と思って手に取った次第です。
スピーキングで必要なのは「とにかくアウトプット」と頭ではわかっていても、機会を作ることに苦労することもあり、なかなか流暢さが向上しないな~と悩んでいたわけで、こちらの本を購入しました。
構成・内容
名前に「ビジネス」があるように、ビジネスシーンを想定した会話が元になっています。注意点としては「フレーズ集ではない」という点ですかね。
先ほど紹介した5つの武器が会話中にちりばめられており、「会話でこのように使うんだな~」とか、「こういう発想で使っているんだな~」とか、そういった5つの武器の「運用の仕方」を、ダイアログを通して学んでいくというスタイルの本になっています。
そのためこの本を読んでビジネス用語を暗記できるとか、そういった類の本ではないことに気を付けて下さい。
効果的だと思った点
私が特に効果的だな、と思った点は「関係詞の使い方がたくさんある」という点です。
私は流暢さを高めることを考えたときに、やはり一番避けたいのは「言いたい単語が出てこない」という点なんですよね。
そこで考えたのが下の記事のように、一つの単語を色々な言い方で説明できるようになることだったわけです。
そしてこの関係詞は、「一つの単語を色々な言い方で説明する」という点において、大きな役割を果たしてくれる力強い味方です。
関係詞の良い点は、言いたい単語が出てこなかった時に、意味を広げて伝えられるという点です。
抽象的なので別の言い方をすると、その言いたい単語を説明する方法が増えると言えばいいですかね。
言いたい単語がすぐに思い浮かばない時に私がよくするのは、言いたい単語を辞書の説明文で話すというか、そんな感覚で別の言い方をしています。
まだわかりづらい気がするので具体例を挙げると、例えば私の親は救急救命士(paramedic)ですが、親の職業を尋ねられた時に私はよくこの単語をど忘れします。
そしてどう説明するかと言うと、「the people who help injured people」とか、「the person who gets on an ambulance」とか言って説明しているわけです。
話を戻すと、関係詞を用いることで、このような違う言い方で説明したいときに関係詞が大いに役立つのです。
例えば「日本人はおもてなしを大切にしているよ」と言いたいときに「hospitality」が出てこなかったとしたら、
The important thing for Japanese is to give what people think they want naturally.
とか言っておもてなしの意味を「広く」、「辞書的に」説明することで、ど忘れをごまかしつつ説明することができるわけです。
このときにwhatとかhowとか、関係詞が「意味を広くする」ために一役買ってくれるわけです。
そんな関係詞の使い方がこの本ではダイアログ中にたくさん紹介されていますので、ダイアログを通じて運用の仕方を学ぶことが出来ます。
やはり大切なことは一つ
スピーキングで大切なのはやはり流暢さだと思います(会話はリズムも大切)し、その流暢さを高めるために必要なことは「難しい単語を覚える」ことではなく、「誰でもわかる単語を運用する力を身につける」ことだと思います。
このビジネス英語パワー音読トレーニングは、そんな運用の力を高めてくれる本だと思います。是非お試しあれ。