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なぜ働いても楽にならないか資本論の視点から考えてみた~超入門 資本論 小暮太一~

2019/12/19
 
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TOEIC900点ホルダーながらスピーキングが苦手のため、英語スピーキング力を上げるために奮闘中。一方で、米国株への投資による経済的自由(FIRE)を目指している。

超入門 資本論 著・小暮太一を読みました

 

毎年、本をたくさん読むことを目標にするんですけど今年も例によって大して読めずに1年が終わろうとしています。

 

この前図書館で本を物色していたら、以前からうっすらと興味のあった「資本論」の入門編がありましたので、手に取って読んでみました。

 

資本主義において労働者として働く者として、なかなか面白い内容でしたので今回記事にしようと思います。

価値と使用価値の違い

 

資本論には、重要な理論ののうち、価格に関するものがあります。それが、

 

  • 商品には、「価値」と「使用価値」がある
  • 需給バランスが取れていれば、商品の値段は「価値」通りに決まる

 

というものです。

 

まず、「使用価値」とは、私たちがおにぎりを買って食べたり、サービスを使ったことで得られる価値のことです。おにぎりでいえば、人がおにぎりを食べて、「おいしい」とか「空腹が満たされる」ということで、「使うメリット」のことを、使用価値と言います。

 

一方でマルクスの言う「価値」とは、労力の大きさを指します。これは、普段私たちが使っている「価値」という言葉とは異なる意味だと思います。ここは注意が必要です。

 

例えば1時間で作ったカレーよりも、3日間煮込んだカレーの方が労力がかかっていますから、価値が高いと言えるわけです。

これが、マルクスの言う「価値」となります。

 

価値によって値段は決まる

 

そしてマルクスは、商品の値段は「価値」で決まると考えました。

 

普段営業マンが考えることは、お客様のメリット(使用価値)が一般的かもしれませんが、実は「使用価値」ではなく、「価値」が商品の値段を決めているのではないかと、考えているわけです。

 

これは普段、先ほどの例のように「1日で作ったカレーよりも3日間煮込んだカレーの方が高い」とか、「機械で作った刺繍よりも手作りの刺繍の方が高い」とか普段のことを考えると、納得がいくのではないでしょうか。

 

そしてこの「価値」は、「社会的平均」により大きさが決まるとマルクスは考えました。

 

つまり、「この商品を生み出すには大体これくらいの労力がかかる」ということをもとに、価値基準が決まるということです。

 

では使用価値が不要かと言うとそうではなく、あくまで価値基準(相場)を作るのが「価値」であり、その基準から価格を上下させるのが「使用価値」であるということです。

 

まとめると、

 

ある商品を生み出すために、社会一般的にどのくらい労力がかかるかにより価値が決まり、その価値により、その商品の値段の相場が決まります。その基準となる相場から値段を上下させるものが、その商品を使った際に得られるメリットであるというわけです。

 

 

給料は労働力の再生産コストに過ぎない

 

次に給料の観点から見てみましょう。

マルクスは全ての取引を商品であると考えているため、我々労働者の労働力も商品であると考えることになります。

商品の値段が「価値」を基準として考えられていたように、労働力も「価値」を基準に考えられ、給料も同様に考えられます。

 

そうなると、おにぎりが原材料としてお米や海苔、その具材(シャケとか)、パッケージの梱包材などで成り立っているように、

労働力は、その生産コストとしては、体力や知識を蓄えて労働力を再生産するためのコストと考えられます。

 

では体力や知識を蓄えて労働力を再生産するためのコストは何かと言うと、

食事をするための食費、睡眠を取るための住宅費、スーツを買うための衣料費、知識を習得するための費用、たまにストレス解消するための娯楽費や飲み代なども、労働力の再生産コスト(=給料)を構成する要素と言えるでしょう。

 

つまり、労働者の給料相場がこの再生産コスト(=価値)で決まり、労働者の使用価値(=どれだけ利益を出せるか)が給料の上下を決定するというわけです。

 

ただし一方で、給料は成果を2倍にしても2倍にはならないという事実がありますね。よくて1.2倍といったところではないでしょうか。これはまさに、労働力があくまで再生産コスト(=価値)を基準として決まっているということの裏返しではないでしょうか。

 

給料を上がっても楽にならない理由

 

それでは給料が上がる理由は何かというと、自分の労働力再生産コストが高まったということに過ぎないわけです。

 

例えば新入社員と10年目の社員では、責任も異なるためストレスがたまりやすく、解消するためのコストが高くなったり、年相応の服装をするために衣料費が高くなったり、扶養する家族が出来てそのためのコストが上がったりすることで、あくまで昇給も労働力の再生産コストが上がった対価として行われているわけです。

 

これが、働いても働いても、給料が上がっても楽にならない最大の理由です。

 

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昇給に依存しない生活をするために

 

給料=労働力の再生産コスト

 

という等式が続く限り、労働者は年収が増えても楽になりませんから、昇給に依存した生活(=より良い年収)をしないようにする必要があります。

 

そのためには、「自分の必要経費を下げる働き方をすること」により、自分の中で年収から差し引いた利益を増やすことが出来ます。

 

まずは節約により必要経費を下げるということが簡単に思いつく事柄ですが、このような考え方も出来ます。

 

「仕事をするときにかかる必要経費が自分にとって低い仕事をする」

 

どういうことかというと、仮に「この仕事は社会平均上これくらい労働力の再生産コストが必要とされているけど、自分はそんなに必要ない」と思える仕事があれば、年収はそのままですが、かかるコストが低いため、残るお金は増えます。

 

このような考え方で仕事を選ぶことも、一つ選択肢として挙げることが出来ると思います。

 

またもう一つは私の考えですが、やはり株式投資でしょうね。種銭となるお金を集め、それを投資することでお金を増やし、自分を少しでも楽な生活が出来る状態に近づけることが、資本主義社会で労働者が楽に生活するために実現性の高い方法の一つであると思います。

 

株式投資を続けます

 

この本を読んで「資本論」の大まかな理論を知り、改めて労働者はなかなか楽になれないという事実を知ることが出来ました。

 

この理論を知ることで、さらに経済的自由への気持ちが高まりましたし、やはり人生において重要なのは、いかに「自分が寝ている間でもお金を発生させる仕組みを作れるか」ということに尽きると思います。

 

一度「資本論」を学んでみることは、自分の労働者という立ち位置を俯瞰することが出来るため、経済的自由による心の豊かな人生を目指すあなたに重要なことであると思います。

 

それでは。

 

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