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【書評】会計士は見た!~前川修満著~

2020/01/20
 
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TOEIC900点ホルダーながらスピーキングが苦手のため、英語スピーキング力を上げるために奮闘中。一方で、米国株への投資による経済的自由(FIRE)を目指している。

会計士は見た!~前川修満著~を読みました

 

こんにちは。

 

今日は、先日読んだ表題「会計士は見た!」の記録をしていこうと思います。

 

まずこの本を読もうと思った理由ですが、私がTwitterでフォローさせて頂いている「バフェット・コードさん」のツイートで、おススメ書籍ランキングの2019年度売上年間1位だったため、興味を持ちました。

 

また、今年は本をよく読もうと考えている上に、本業の金融にも少しは生かせるように、

 

企業分析の力がついたりするような本を読めたらより良いと思っているので、今回手に取ることを決めました。

※例によって図書館で借りてきた

 

内容

 

表紙と題名が何ともとっかかりにくい感じはしていますが、内容は高度な簿記・会計の知識が求められるようなことはなく、知識が無い人でも読みやすいような構成になっています。

 

文字数も大きいので1日あれば読了できる分量です。

 

 

題名の通り、本書は著者が会計士です。

 

といっても、実際に彼が業務の中で粉飾を発見したとか、そういった社内の内部通報とかいう類の本ではありません。

 

単純に彼が興味を持った上場企業のオープン情報である有価証券報告書から、当該企業における問題や騒動、良い点の理由を探っていくという内容です。

 

具体的な内容

 

詳細はもちろん書きませんが、1章から6章にわたり、それぞれ有名企業1社にフォーカスして、その特徴や問題をひも解いていきます。

 

  1. ソニー
  2. 大塚家具
  3. 日産
  4. キーエンス
  5. スカイマーク
  6. 東芝

 

というように、有名企業がとりあげられ、それぞれ物語が進んでいきます。

 

1章のソニーでは、業績不振と言われているが本当にそうなのか?実態はどうなのか?という点を決算書から読み解いていきます。

 

そこで分かったことは、もはやソニーはエレクトロニクス企業ではなく、利益の大半を金融事業が稼いでいることでした。

 

このことはセグメント別の利益を確認することで確認できます。

 

また、実際に主力事業がどう変遷しているのか、将来像をどう考えているかということを、BSに記載されている金融事業と非金融事業の資産額の推移や、投資CFの金額で判断するというプロセスを取っています。

 

ここら辺の企業の実態を決算書でどのように紐解いていくのかというプロセスがわかるところが良い点だと思います。

 

 

2章の大塚家具では、親子騒動があった際のバタバタ社長交代劇から興味を持った著者が、親、娘それぞれの社長がビジネスに対してどのような考えを持っているのかという観点から分析を行っています。

 

大塚家具のビジネスモデルを在庫保有率や、従業員数の推移から分析を行っています。

 

私自身企業分析で従業員数の推移に気を留めることが大企業では少なかったため、参考になりました。

 

 

3章の日産では、今話題のカルロス・ゴーンが就任した際のコストカットにおいて、「一人当たり給料」をカットしなかったこと、取引先数の減少でも残った取引先には恩恵を与えるという点により、

 

従業員のモチベーションや取引先からの評判を下げることなくコストカットに結び付けることが出来た、という分析を「一人当たり給料」の観点からひも解いています。

 

困ったら割ってみる、割合にしてみるということの重要性を改めて感じました。

 

 

4章のキーエンスでは、その異常な利益率、給与の高さの根源がどこにあるのかを、BS上の有形固定資産、有形固定資産に対してどれだけ売上が上がっているのかの2点から分析しています。

 

結果的にファブレスであること、投資を慎重に行っていく(=現預金の比率を高める)スタイルであることが決算書から読み取れるわけです。

 

 

5章のスカイマークでは突如倒産した航空会社の理由を探っていくわけですが、ここではキャッシュフロー計算書の重要性を改めて学ぶことが出来ます。

 

「会計は意見、キャッシュは事実」という有名な格言がありますが、まさしく黒字倒産に近いこのスカイマークもキャッシュフロー計算書を読み解けば「そろそろやばい」ということが理解できたわけです。

 

このキャッシュフロー計算書が重要であることを改めて感じる章でした。

 

6章では粉飾決算の東芝が取り上げられますが、ここでもやはりキャッシュフロー計算書の重要性が語られています。粉飾決算すらキャッシュフロー計算書ではごまかしがきかないわけですから、やはり注意すべきなのはキャッシュですね。

 

感想

 

読みやすくて時間もかからない上になじみのある企業ですので、一度読んでみていただければ、どのような観点で会計士が決算書を読んでいるのかを大まかに学ぶことができると思います。

 

但し、表紙や題名そのままの内容を望んで読むと拍子抜けするかと思いますので、そこだけ気をつけていただければと思います。笑

 

それでは。

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